服薬と服用の違いとは?
服薬と服用は、両方とも薬を体内に取り入れる行為を指しますが、その意味合いには微妙な違いがあります。
服薬とは?
服薬は、医師から処方された薬を適切な方法で体内に取り入れる行為全般を指します。これには、薬の種類や服用時間、服用方法など、医師や薬剤師からの指示に従うことが含まれます。また、薬の効果や副作用を理解し、自身の体調や生活習慣に合わせて適切に管理することも含まれます。
服薬は正しくお薬を飲むためには必要なことで、薬剤師から服薬の方法を学ぶことを服薬指導と呼びます。服薬指導は、処方箋を伴うお薬を受け取る際には必ず受ける必要性があります。調剤薬局では、対面で薬剤師からの指導を受けることが一般的です。
また、忙しい時には、オンライン服薬指導を受けることができます。オンライン服薬指導では、音声と映像の通信ができるスマホなどの端末にインターネットが安定してつながる環境であればどこでも受けることができます。オンライン服薬指導は、他には、感染病が地域で流行している時などに活用することができます。
服薬指導後は、お薬を配送してもらうことも可能です。
服用とは?
一方、服用は、具体的に薬を口から体内に取り入れる行為を指します。これは、錠剤やカプセルを飲む、液体薬を飲む、舌下錠を舌の下に置くなど、薬の形状や特性に応じた方法で行われます。
つまり、服薬は薬の管理全般を含む広い概念であり、服用はその一部で、具体的な薬の摂取行為を指すと言えます。
投薬とは?
服薬と服用と意味が異なりますが、投薬も用語としてあります。
投薬とは、患者の病気や症状に応じて適切な薬を処方し、与えることです。 医師や薬剤師が患者の状態を診断し、最適な薬の種類や量、服用方法を決めて処方します。 投薬の目的は、患者の症状を和らげ、病気を治療することです。単に薬を渡すだけでなく、患者に良い結果をもたらすことを期待して行われる医療行為といえます。
まとめ
皆様が健康で安心な生活を送るために、薬の正しい知識と使用法を理解していただくことが何よりも重要だと考えています。服薬は、ただ薬を飲むだけではなく、その薬がどのように体に作用し、どのような効果や副作用があるのかを理解し、自身の体調や生活習慣に合わせて適切に管理することが求められます。
これにより、薬の効果を最大限に引き出し、健康維持に役立てることが可能となります。