熱中症警戒アラートとは?どこから情報を入手できるの?

熱中症警戒アラートは、気象庁と環境省が共同で発表する情報で、熱中症の危険性が非常に高くなると予測されたときに出されます。人々に“危険な暑さ”への注意喚起を行い、熱中症予防のための行動を促すことが目的です。
発表は都道府県ごとで、暑さ指数(WBGT)が33以上になると予想された場合に、前日夕方や当日朝に通知されます。アラートが出た際には、涼しい場所で過ごす、こまめな水分・塩分補給や適度な休憩、高齢者や子どもなどに特に注意するなどの対策が求められます。
熱中症の情報は、気象庁などのホームページで確認することもできますが、環境庁が用意している暑さ指数メール配信サービスに登録することでお住まいの地域の情報を入手することができます。
こまめな水分補給は忘れずに
最近の日本国内の天候は、とても湿度が高い上に、日中の気温が異常に高い天候が続いています。そのため、ペットボトルや水筒を持ち歩き、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。
特に、汗には体内の塩分が含まれるため、塩分も不足しがちになります。塩分が不足すると、倦怠感やめまいをするようになります。また、その状態が続くと、頭痛、意識障害、痙攣などの症状を引き起こすため、大変危険です。塩分を含んだスポーツドリンクや塩分を接種できるチャージタブレッツを用意しておくと良いでしょう。
関連:不快指数とは?
不快指数とは、気温と湿度をもとに算出される「蒸し暑さ」の度合いをあらわした指数です。熱中症とは直接は関係しませんが、指数が高いと、強い不快感を感じるようになります。
不快指数=0.81×気温+0.01×湿度×(0.99×気温−14.3)+46.3
不快指数の目安は以下の通りになります。
- 70未満:快適
- 70~75:やや不快を感じ始める
- 75~80:半数以上が不快
- 80~85:ほとんどの人が不快
- 85以上:暑くてたまらない
例えば、気温が33度、湿度が58%であった場合、不快指数は83.7となり、半数以上が不快に感じる気候ということになります。