外用薬とは?種類や湿布・塗り薬の一般的な使い方をわかりやすく解説

外用薬とは、簡単にいうと?
外用薬とは、皮膚や目、鼻、口の中などに直接使用する薬のことです。
薬というと、口から飲む「飲み薬」を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、薬には飲み薬以外にも、皮膚に塗ったり貼ったりする薬、目にさす薬、鼻に使用する薬などがあります。
このような薬が外用薬です。
身近なものでは、
などがあります。
外用薬の多くは、薬を使用した場所に作用することを目的として使われます。
一方、貼り薬の中には、皮膚から薬の成分を吸収させ、全身に作用させることを目的としたものもあります。そのため、「外用薬=皮膚の病気に使う薬」というわけではありません。
外用薬の種類にはどのようなものがあるの?
外用薬には、使用する場所や目的に応じてさまざまな種類があります。
①塗り薬
皮膚などに直接塗って使用する薬です。
代表的な剤形には、
- 軟膏
- クリーム
- ゲル
- ローション
- 液剤
などがあります。
見た目が似ている薬でも、有効成分だけでなく、薬の伸びやすさや使用感などが異なることがあります。
また、塗る量や回数、塗り方についても薬によって異なります。
②湿布・貼り薬
皮膚に貼って使用する薬です。
肩や腰、関節などの痛みや炎症に使用される湿布は、身近な外用薬のひとつです。
湿布には、水分を多く含んだ「パップ剤」や、薄く粘着性のある「テープ剤」などがあります。
また、貼り薬には、皮膚から有効成分を吸収させ、全身に作用させるタイプもあります。
そのため、すべての貼り薬が「痛いところに貼る湿布」というわけではありません。
③点眼薬
目に使用する薬で、一般的には「目薬」と呼ばれています。
点眼薬によっては、使用前に容器を振る必要があるものもあります。
複数の点眼薬を使用する場合には、点眼する順番や間隔が指定されることもあります。
④点鼻薬
鼻の中に薬液を噴霧したり、滴下したりして使用する薬です。
アレルギー性鼻炎など、鼻の症状に対して使用されるものがあります。
⑤口の中やのどに使用する薬
口内炎などに使用する軟膏や、うがい薬などがあります。
使用する場所や目的によって、さまざまな剤形があります。
⑥坐薬
肛門などから挿入して使用する薬です。
解熱鎮痛薬や便秘薬、痔の治療に使用する薬などがあります。
このように、一口に「外用薬」といっても種類はさまざまです。
薬の種類によって正しい使用方法が異なるため、それぞれの薬に決められた使い方を守ることが大切です。
外用薬の湿布の一般的な貼り方とは?
湿布や貼り薬の使い方は製品によって異なりますが、一般的には次のような流れで使用します。
- 貼る場所を確認する
- 汗や水分などがある場合は拭き取り、皮膚を乾かす
- 湿布や貼り薬のフィルムをはがす
- 指定された場所に貼る
- 浮いたり、はがれたりしないように皮膚に密着させる
湿った皮膚では薬がはがれやすくなることがあるため、多くの貼り薬では乾いた皮膚に使用します。
ただし、貼る場所、貼っておく時間、1日に貼り替える回数などは薬によって異なります。
傷、湿疹、かぶれなどがある部分への使用が禁止されている薬もあります。
また、「大きいから半分に切ろう」と自己判断するのも避けましょう。
貼り薬の中には、切って使用できないものがあります。特に皮膚から薬を吸収させて全身に作用させる薬などでは、薬ごとに決められた使用方法を守る必要があります。
処方された貼り薬については、医師や薬剤師から説明された方法で使用してください。
外用薬の塗り薬の一般的な塗り方とは?
軟膏やクリームなどの塗り薬も、薬によって適切な使用方法が異なります。
一般的には、
- 使用前に手を清潔にする
- 指定された場所に薬を使用する
- 指示された量を取る
- 指示された方法で患部に塗る
- 必要に応じて使用後に手を洗う
という流れになります。
ここで注意したいのが、「塗り薬は、しっかり擦り込めばよい」とは限らないことです。
塗り薬には、患部にやさしく伸ばすように使用する「塗布」と、皮膚に擦り込むように使用する「塗擦」があります。
どちらの方法が適しているかは薬によって異なります。
例えば、ステロイド外用薬などでは強く擦り込まずに塗布するのが一般的です。一方、薬によっては擦り込むように使用するものもあります。
そのため、自己判断で強く擦り込むのではなく、その薬に適した方法で使用しましょう。
塗り薬はどのくらい塗ればいい?
塗り薬は「薄く塗ればよい」とは限りません。
皮膚科で使用される一部の軟膏やクリームでは、塗る量の目安として「FTU(フィンガーチップユニット)」が使われることがあります。ただし、FTUはもともとステロイド外用薬の使用量の目安として用いられているもので、すべての塗り薬に同じように当てはめられるわけではありません。
薬によって使用できる量に制限がある場合もあります。
処方された塗り薬は、医師や薬剤師から説明された量・回数を守って使用してください。
湿布や塗り薬は、薬ごとの使い方を確認することが大切
ここまで紹介した湿布や塗り薬の使い方は、あくまでも一般的なものです。
実際には、薬によって、
- 1日に使用する回数
- 1回に使用する量
- 使用する場所
- 貼っておく時間
- 貼り替えるタイミング
- 塗り方
- 使用後に手を洗う必要があるか
- 傷や粘膜などに使用できるか
- 日光を避ける必要があるか
などの注意点が異なります。
例えば、一部の外用鎮痛消炎薬では、使用した場所に日光が当たることで皮膚症状が起こる「光線過敏症」に注意が必要なものもあります。
そのため、「前に使った湿布と同じだろう」「塗り薬だから同じ使い方でいいだろう」と判断せず、その薬の説明を確認することが重要です。
医療機関から処方された外用薬については、医師の指示や薬剤師による服薬指導を確認してください。
市販薬については、箱や説明文書(添付文書)に記載されている用法・用量や使用上の注意を確認して使用しましょう。
使い方が分からない場合や、「ここに塗ってもいい?」「この湿布は切っても大丈夫?」など迷うことがある場合は、医師や薬剤師に相談してください。
まとめ
外用薬とは、皮膚や目、鼻、口の中などに直接使用する薬のことです。
塗り薬、湿布・貼り薬、点眼薬、点鼻薬、口腔内に使用する薬、坐薬など、さまざまな種類があります。
湿布は皮膚に貼り、塗り薬は患部に塗って使用しますが、具体的な使用量、回数、使用する場所、貼り方・塗り方などは薬によって異なります。
外用薬を使用するときは、処方時に受けた服薬指導や、薬の添付文書・説明文書などを確認し、決められた方法で使用することが大切です。
分からないことがある場合は、自己判断せず、医師や薬剤師に相談しましょう。





