お薬をコーヒー、お茶、牛乳で服用してはいけない!その原因を解説

お薬の服用には、基本的にコップ一杯のお水で飲みますが、その他のドリンクであるコーヒー、お茶、牛乳、ジュースなどでの服用は可能でしょうか?
お薬の服用は、コップ一杯のお水で行うことが前提にされています。
お茶などでは一部服用ができるものもありますが、上記で取り上げたコーヒー、お茶、牛乳、ジュースでの服用は、薬の効きが想定されているよりも強くなったり、弱くなったりすることがあり、想定外の健康被害が発生することがあります。自分の判断でお薬を服用はせずに、疑問や不安がある時は、かかりつけの薬局またはお薬を購入したドラッグストアにご相談ください。
お薬の服用がコップ一杯のお水である理由とは?
薬は、体の中に入ってから溶けて吸収され、様々な部位に分布して効果を現し、分解されたのちに体外に排泄されます。
服用する時の水の量が少なかったり水無しで服用した場合、薬は溶けにくくなるので吸収の速度が遅くなり、効果も充分に発揮されません。それだけでなく食道に引っかかったり、くっついたりして、そこで溶けてしまい食道潰瘍を起こすこともあります。
内服薬はコップ一杯の水またはぬるま湯で効果があらわれるように設計されています。薬の成分によっては熱いものでは分解されてしまうものもありますので、お湯で飲まない方が良いものもあります。その際は、服薬指導で説明されたり、説明書きに書いていたりしていますので、それを守るようにしましょう。
お薬の服用に避けた方が良い飲み物とは?
お薬の服用の時に避けた方が良い飲み物を紹介します。
また、お薬の服用に使わなかったとしても、5分などの短い間隔で以下の飲み物を飲んでいると反応が出てしまう可能性もあります。そのため、十分な間隔をあけるために、前後では以下の飲み物の摂取を控えるようにしましょう。
コーヒー
お薬はコーヒーと飲むことはできません。カフェインによる胃酸の分泌促進が薬の吸収に影響したり、胃腸障害の増加、風邪薬等カフェインを含む薬との成分重複があり、お薬が効きすぎるなどの悪い影響が出る可能性があるからです。また、睡眠導入剤や安定剤では、カフェイン自体の興奮作用による作用減弱が考えられます。また、コーヒーを飲んだ直後に、お薬をお水で服用する際も、同様なことが発生する可能性がありますので、30分以上の間隔をあけるのが望ましいでしょう。
お茶
お茶に含まれるタンニンが、鉄と結合してしまい、お薬の吸収が悪くなります。また、熱いお茶は水同様に成分を分解してしまう可能性があるため、温度が高くないものでの服用が望ましいです。
市販されているペットボトルのお茶は薄いお茶も多いので服用ができる場合もあります。ただし、濃さを売りにしているお茶は、成分が多く含まれているため、お薬の服用には向きません。コーヒー同様に、お薬の服用の30分前後に濃いお茶を飲むことは避けた方が良いでしょう。
牛乳
薬を牛乳で飲むと、牛乳中のカルシウムが薬の効果を弱めることがあります。これは、薬の成分と牛乳が反応し合うためで、特定の薬においては牛乳と一緒に摂取することで吸収が阻害される可能性があります。牛乳でのお薬の服用は避けましょう。
ジュース
ジュースは一般的に酸性に近く、胃腸障害が出ることもあります。制酸剤を含む胃薬では、薬が炭酸飲料と反応してしまうこともあります。一般的に酸性の強いジュースでのお薬の服用は避けるようにしましょう。
特に注意が必要なジュースは?
グレープフルーツ
一部の血圧の薬、脂質異常症治療薬、睡眠薬、免疫抑制薬などの分解を強く抑え、血中濃度を上げて副作用リスクを高めます。
オレンジ・りんごジュース
腸での薬の運搬を妨げ、薬の吸収を悪くする可能性があるため、服薬時の飲み物としては推奨されません。
お子様へにお薬を服用させる場合は、かかりつけの薬剤師に相談するようにしてください。
アルコール
説明するまでもありませんが、お薬をアルコールで服用するのはお薬の効果が強くなったり、弱くなったりする他に、肝臓に重大なダメージを与えてしまう可能性が高いです。
アルコールと薬はどちらも肝臓などで分解されるため、同時に入ると分解のバランスが崩れます。そこで、想定されたものよりも強い副作用が起こる可能性があります。
また、アルコールと一部の薬が同時に分解されると、肝臓で毒性の強い代謝物が増え、肝障害を起こしやすくなります。代表例として、アセトアミノフェン入りの解熱鎮痛薬と多量の飲酒で肝障害、糖尿病薬メトホルミンと大量飲酒で重い「乳酸アシドーシス」を起こすことが知られています。
原則として、お薬の服用中は、飲酒は避けることがおすすめです。
まとめ
一部、薄いお茶などでは服用ができる場合もありますが、お薬はコップ一杯のお水で飲むことが前提になっていますので、カフェインを含むコーヒーやカルシウムを豊富に含む牛乳などでは服用しないでください。当然ですが、アルコールでの服用は絶対にやめましょう。
お薬の成分が反応することで、想定されているお薬の効き目が得られないことで、症状の回復に影響が出てしまう可能性があります。また、新たな症状が出る可能性もあるため、必ず、服薬指導やお薬の説明書きを守るようにしましょう。
また、不明な点があった場合は、かかりつけの薬局に相談するのが良いでしょう。そして、もし、症状が出るようなことがあった場合は、かかりつけの医療機関を受診するようにしましょう。





