錠剤とは?そのメリットと正しい取り扱い方を解説
錠剤とは?薬の代表的な剤形の一つ
錠剤とは、医薬品の中でも最も一般的な内服薬の剤形の一つで、有効成分と賦形剤等を混ぜ合わせ、圧縮成型した固形の薬剤のことを指します。錠剤は、携帯しやすく、一定量を容易に取ることができるため、広く使われています。多くの錠剤には、1錠あたり数ミリから数十ミリグラムの有効成分が含まれています。
錠剤の主なメリット
錠剤には、以下のようなメリットがあります。
メリット | 説明 |
---|---|
服用しやすい | 錠剤は、水やぬるま湯で飲み込むだけなので、服用が簡単です。また、味や臭いがほとんどないため、服用時の不快感が少ないのも特徴です。 |
携帯に便利 | 錠剤は、かさばらず、軽量で、持ち運びに適しています。外出先でも服用しやすく、旅行や出張の際にも便利です。 |
安定性が高い | 錠剤は、他の剤形と比べて、温度や湿度の影響を受けにくく、長期保存に適しています。有効成分が安定しているため、品質が保たれやすいというメリットがあります。 |
錠剤の種類と特徴
錠剤には、様々な種類があり、それぞれの特徴に応じた用途が存在します。以下に、主な錠剤の種類とその特徴について解説いたします。
錠剤の種類 | 特徴 |
---|---|
糖衣錠・フィルムコーティング錠 | 錠剤の表面に糖やポリマーでコーティングを施した錠剤です。苦味をマスキングしたり、胃酸から有効成分を保護したりする目的で使用されます。 |
口腔内崩壊錠 | 口の中で速やかに崩壊する錠剤で、水なしで服用できるのが特徴です。嚥下困難な患者さんにも服用しやすい製剤です。 |
腸溶錠 | 胃酸に溶けにくく、腸で溶ける特殊なコーティングを施した錠剤です。胃で分解されると効果が低下したり、胃を刺激したりする薬に用いられます。 |
徐放錠 | 有効成分が長時間かけてゆっくりと放出されるよう設計された錠剤です。服用回数を減らすことができ、副作用の軽減にもつながります。 |
舌下錠 | 舌の下で溶かして服用する錠剤で、有効成分が口腔粘膜から直接吸収されるため、効果が速やかに現れます。 |
チュアブル錠 | 噛んで服用する錠剤で、小児や嚥下困難な患者さんに適しています。 |
これらの錠剤は、患者さんのニーズに応じて選択し、使用することができます。
錠剤のデメリットと注意点
錠剤にはデメリットもあります。患者さんごとの用量を微調整することが難しく、嚥下機能が弱い乳幼児や高齢者などには服用が困難な場合があります。また、特別なタイプを除いて効果が現れるまで時間がかかり、十分な水で服用する必要があります。水量が不足すると、錠剤が腸で吸収されない恐れがあるため、注意が必要です。
錠剤の取り扱い上の注意点
錠剤を取り扱う際は、以下の点に注意が必要です。
注意点 | 説明 |
---|---|
指示された用法・用量を守る | 医師や薬剤師の指示に従い、決められた用法・用量を守ることが大切です。自己判断で服用量を増減したり、服用を中止したりしないようにしましょう。 |
水やぬるま湯で服用する | 錠剤は、水やぬるま湯で飲み込むのが基本です。お茶やジュースで飲んだり、噛み砕いたりすると、薬の効果が変わることがあるので注意が必要です。 |
乳幼児の手の届かない場所に保管する | 錠剤は、乳幼児の手の届かない場所に保管しましょう。誤飲事故を防ぐためにも、小さなお子様がいるご家庭では特に注意が必要です。 |
錠剤を砕いて服用しても良いのでしょうか?
錠剤を砕いて服用することもありますが、砕くことができるものとできないものがあります。例えば、表面をコーティングしている錠剤は、胃ではなく腸で溶けるようにするためや湿気やすい有効成分を守るためなどの目的があることがあります。
砕くことが許されているかどうかは、薬に記載されている説明書や医師・薬剤師に確認することをおすすめします。また、砕いた薬は正しい効果を得られないこともあるので、服用前に必ず注意事項を確認するようにしてください。
錠剤に関する疑問や不安は、かかりつけ薬局に相談しましょう
錠剤は、使い方を誤ると、期待した効果が得られなかったり、副作用のリスクが高まったりすることがあります。錠剤の服用方法や保管方法、副作用などについて不安や疑問がある場合は、かかりつけ薬局であるハニュウ薬局に相談することをおすすめします。
ハニュウ薬局では、経験豊富な薬剤師が、錠剤に関する様々な質問にお答えいたします。ご来局が難しい場合は、LINE公式アカウントでも相談を受け付けております。お薬手帳を活用し、飲み合わせや副作用のチェックも行っておりますので、安心して薬の管理ができます。
錠剤について不明な点がございましたら、ぜひハニュウ薬局にご相談ください。あなたとご家族の健康を、全力でサポートいたします。