リフィル処方箋とは?使い方とその特徴
リフィル処方箋は、2022年の診療報酬改定により、4月1日から日本で導入されました。リフィルとは、補充用の物品を意味する言葉です。従来の処方箋は、医師が指定した日数分の薬を一度だけ受け取ることができるものでしたが、リフィル処方箋を使用すると、指定された上限3回までの回数で、同じ処方箋を使用して、医師の診察を受けずに何度も薬を受け取ることができます。この制度によって、患者の通院負担や窓口負担を減少させることが期待できます。
リフィル処方箋と分割調剤の違いとは?
分割調剤とは、医師の指示により最大3回に分けて調剤を行うことで、2016年度の診療報酬改定により実施が可能になりました。分割調剤は、長期間の処方が行われており、保存が難しい場合やジェネリック医薬品をはじめて使うため、まずは試したいなどの場合に、医師が指示を行います。
リフィル処方箋の目的は、症状が慢性化(安定)していることから、診療の負担を削減するためのものです。その点で分割調剤とは大きく異なっています。
リフィル処方箋の有効期限とは?
リフィル処方箋は、初回の利用は、通常の処方箋と同じ発行日から4日以内のお薬の受け取りが必要です。また、次回の受取の指定日の前後7日間、つまり、その日をいれた15日の間にお薬をお受け取りします。
服薬の状況を調剤薬局で確認した時に、不適切だと判断した場合は、調剤を行わず、医療機関での診断を促すこともあります。
また、リフィル処方箋も通常の処方箋と同様に、原本を保存し、お薬の受け取り時に提示しなければなりません。そのため、厳重に保管してください。
リフィル処方箋が対象の症状は?
症状が長期に渡って慢性化しているものが対象になりやすいです。たとえば、「花粉症などのアレルギー性鼻炎」「高血圧症、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病」がその対象になりますが、経過観察が必要であれば、リフィル処方箋が発行されません。
リフィル処方箋では1回目とそれ以降の薬局を分けることができるのか?
想定される利用方法としては、1回目の処方を門前の薬局で利用し、2回目の薬局を自宅の近くの薬局で利用するケースです。利用すること自体は可能ですが、リフィル処方箋では、使用した薬局が複数だった場合、患者情報と服薬指導の内容の書面のやりとりが必要です。これにより、2回目のお薬の受け取りに時間がかかってしまう可能性があります。
最初から使いなれたかかりつけの調剤薬局を使った方が受取がスムーズです。症状の把握や相談がしやすいからです。
リフィル処方箋のメリット
診察の手間が省ける。
リフィル処方箋があれば、同じ薬を継続して使用する場合でも、何度も医療機関に行く必要がありません。そのため、通院の手間や時間を大幅に節約することができます。
在庫管理が簡単になる。
リフィル処方箋を利用すれば、薬の在庫を一定量確保することが容易になります。これにより、薬がなくなる心配が減り、安心して日常生活を送ることができます。
薬の飲み忘れを防止できる。
リフィル処方箋を使うと、薬の在庫が切れる前に新たな薬を手に入れることが可能になります。そのため、薬の飲み忘れを防ぐことができます。
リフィル処方箋のデメリット
リフィル処方箋には以下のようなデメリットもあります。
- 診察や検査を受ける回数が減る。
- 処方箋の保管が必要である。なくすと再発行が必要になり、受診しなければならない。
- お薬を受け取るタイミングが決まっている。
- 1回目と2回目の受取薬局を変更すると待ち時間が伸びる可能性もある。
また、リフィル処方箋は、希望すれば必ず発行してもらえる処方箋ではありません。
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