かかりつけ薬局とは?持つメリット・選び方・門前薬局との違いを解説

病院や診療科ごとに別々の薬局を利用していると、薬の情報も複数の場所に分かれます。そこで、普段利用する薬局をできる範囲で一つに決めておくのが「かかりつけ薬局」です。
かかりつけ薬局を持つ一番のメリットは、処方薬・市販薬・サプリメントなどの情報をまとめて相談しやすくなることです。薬の重複や飲み合わせ、副作用、飲み忘れ、残薬などを継続して確認してもらいやすくなります。
薬局は「病院に近いから」だけでなく、自宅や職場からの通いやすさ、営業時間、相談のしやすさ、処方箋の事前送信なども含めて選びましょう。
かかりつけ薬局とは?
かかりつけ薬局とは、特定の病院の処方箋だけを受け付ける薬局ではなく、患者様が普段から利用し、薬や健康について相談する身近な薬局のことです。内科、整形外科、眼科、歯科など、複数の医療機関から処方箋を受け取った場合も、同じ薬局へ持参できます。
いつもの薬局を利用し続けることで、服用中の薬や過去の相談内容を薬剤師が継続して把握しやすくなります。ただし、薬局だけですべての情報を自動的に把握できるわけではありません。ほかの薬局でもらった薬、市販薬、サプリメントなどがある場合は、毎回同じお薬手帳に記録して薬剤師へ伝えることが大切です。
薬の情報を一か所に集めると、確認と相談がしやすくなります
かかりつけ薬局
かかりつけ薬局を持つ5つのメリット
メリットは、単に「毎回同じ場所で薬を受け取れる」ことだけではありません。情報が継続して蓄積されることで、次のような支援を受けやすくなります。
薬の情報をまとめて確認しやすい
複数の医療機関から処方された薬を一つの薬局で確認できるため、服用状況を全体で把握しやすくなります。
重複や飲み合わせに気づきやすい
同じ働きの薬が重なっていないか、処方薬と市販薬・サプリメントの組み合わせに注意が必要かを確認しやすくなります。
残薬や飲み忘れを相談できる
薬が余る理由や飲みにくさを相談できます。必要に応じて、医師への確認や、一包化など飲みやすくする方法を検討します。
体調の変化を伝えやすい
普段の状況を知る薬剤師には、「飲み始めてからふらつく」「錠剤が飲みにくくなった」といった変化も相談しやすくなります。
医療機関との連携につながる
処方内容に確認が必要なときは、薬剤師が医師へ問い合わせます。薬局によっては、在宅での服薬支援などにも対応しています。
門前薬局とかかりつけ薬局の違い
門前薬局は「立地」を表す呼び方で、かかりつけ薬局は「患者様との関わり方・利用の仕方」を表す呼び方です。そのため、病院の近くにある門前薬局を、患者様がかかりつけ薬局として利用することもできます。
| 比較項目 | 門前薬局 | かかりつけ薬局 |
|---|---|---|
| 意味 | 病院やクリニックの近くにある薬局 | 普段から継続して利用する薬局 |
| 選ばれる理由 | 受診後に立ち寄りやすい | 通いやすさや相談のしやすさ、継続的な薬の管理 |
| 薬の情報 | 病院ごとに薬局を変えると情報が分散しやすい | 同じ薬局へまとめることで一元的に確認しやすい |
| 両立するか | 門前薬局をかかりつけ薬局にすることもできます | |
「かかりつけ薬局」と「かかりつけ薬剤師」は同じ?
かかりつけ薬局は、普段利用する薬局を決める考え方です。一方の「かかりつけ薬剤師」は、薬局の中から継続して相談する特定の薬剤師を選ぶ仕組みです。
かかりつけ薬剤師による服薬指導を希望する場合は、薬剤師から業務内容や費用について説明を受け、同意したうえで利用します。すべての方が必ず申し込む制度ではありません。まずは利用しやすい薬局を決め、必要性を感じたら薬局で相談するとよいでしょう。
かかりつけ薬局が特に役立つ人
- 複数の病院・診療科へ通院している
- 継続して服用する薬がある
- 薬の種類が多く、管理に不安がある
- 市販薬やサプリメントも利用している
- 薬が余る、飲み忘れる、飲みにくいことがある
- 子どもや家族の薬もまとめて相談したい
もちろん、現在薬を継続していない方でも、風邪薬の選び方や受診すべきか迷ったときなど、身近な健康相談先として利用できます。
かかりつけ薬局のデメリットと注意点
薬の取り寄せが必要になることがある
薬局ごとに常備している薬は異なります。処方された薬の在庫がない場合は取り寄せとなり、受け取りまで時間がかかることがあります。事前に処方箋画像を送れる薬局なら、来局前に在庫確認や準備を進めてもらえる場合があります。
一つの薬局以外を使ってはいけないわけではない
旅行先や休日、急な体調不良などで、いつもの薬局を利用できないこともあります。別の薬局を利用すること自体に問題はありません。その場合は、同じお薬手帳を提示し、普段使っている薬やアレルギー、副作用歴を伝えましょう。
処方箋には使用期間がある
処方箋の使用期間は、原則として交付日を含めて4日以内です。土曜日・日曜日・祝日も日数に含まれます。後日いつもの薬局へ行く場合も、期限を過ぎないよう注意してください。
かかりつけ薬局を選ぶ7つのポイント
- 通いやすさ:自宅や職場、買い物先から無理なく立ち寄れるか
- 営業時間:平日の夕方や土日など、利用したい時間に開いているか
- 相談しやすさ:質問へ丁寧に答えてくれ、プライバシーにも配慮があるか
- 利便性:処方箋の事前送信やオンライン服薬指導に対応しているか
- 取扱品目と在庫体制:幅広い医療機関の処方に対応できるよう常備している医薬品の品目数が多く、在庫がない場合も取り寄せできるか
- 必要な支援:在宅対応、一包化、家族の薬の相談などに対応できるか
- 連携体制:薬の在庫がない場合や営業時間外に、どのような案内を受けられるか
すべての条件を満たす必要はありません。薬を継続して受け取る方は、薬剤師との話しやすさと日常生活の中での通いやすさを重視すると、無理なく利用を続けやすくなります。
かかりつけ薬局を決める方法
かかりつけ薬局に関するよくある質問
病院から離れた薬局でも処方箋を受け付けてもらえますか?
はい。保険薬局では、原則として全国の医療機関の処方箋を受け付けています。ただし、薬の在庫がない場合は取り寄せになることがあります。
かかりつけ薬局は登録が必要ですか?
普段利用する薬局を決めるだけなら、特別な登録は必要ありません。特定の「かかりつけ薬剤師」を選ぶ制度を利用する場合は、説明を受けたうえで同意が必要です。
お薬手帳があれば、薬局は毎回変えても同じですか?
お薬手帳は大切な情報源ですが、同じ薬局を継続して利用すると、過去の相談内容や服用後の変化も含めて確認してもらいやすくなります。お薬手帳は薬局ごとに分けず、一冊にまとめましょう。
家族で同じかかりつけ薬局を利用できますか?
はい。家族で利用することもできます。ただし、薬の記録は一人ずつ分け、それぞれのお薬手帳や服薬情報を正しく管理してください。
身近なハニュウ薬局へご相談ください
ハニュウ薬局は、茨城県・栃木県に店舗を展開しています。病院や診療科が異なる処方箋も、お近くの店舗へご相談ください。各店舗のLINEから処方箋を事前に送ると、薬の準備ができた際にメッセージで確認できます。
参考:厚生労働省「患者のための薬局ビジョン」「処方箋の使用期間にご留意ください」





