散剤(粉薬)とは?苦手な幼児や大人も飲みやすくする方法を紹介
散剤(粉薬)とは、粉末状の内服薬を指します。これらは、特定の方法で混合され、市販の薬品として販売されます。(以降、よく呼ばれている俗称の粉薬と表記)
粉薬は、便利な薬物経口投与形態であり、効果が必要な箇所に吸収されやすいため、早い効果が期待できます。粉薬は、発熱や痛みなどの様々な病気や状況の治療に使用されます。
散剤(粉薬)と顆粒剤の違いとは?
顆粒剤(かりゅうざい)は、薬品を小さな粒状に加工したものです。粉薬よりも粒を大きくすることにより、粒を苦味や臭いを抑えるためコーティングが施されています。そのため、粉薬に比べると飲みやすく、錠剤に比べると吸収が早いのが特徴です。
散剤(粉薬)の飲み方とは?
粉薬の飲み方は、市販薬であれば、薬品の説明書を読み、正確な投与量と服用方法の通り飲みます。処方箋が出ているお薬では、かかりつけの薬局で服薬指導を受けるようにしましょう。
この時に、コップ一杯のお水もしくは白湯で飲み込みます。お薬は、コップ一杯のお水で飲むことが前提ですので、少ないお水で飲むと、飲み込みきれなかったり、コーヒーやコーラなどのカフェインが含まれる飲み物は、効果が過剰になる危険性があります。
複数のお薬を飲んでいる時は、必要に応じて、医師または薬剤師に相談することもお勧めします。
散剤(粉薬)を飲みやすくする方法とは?
幼児に粉薬を飲ませる方法
小さなお子様への飲ませ方はいくつかあります。
⑴指を使って飲ませる。
1)お薬に水を数滴加えてペースト状にする。
2)お薬を指に乗せ、頬の裏側か上あごに手早く塗って下さい。
⑵スポイトを使って飲ませる。
1)お薬に少量の水を加え、液状にします。
2)スポイトを使って、口の脇から手早く流し込みます。
⑶哺乳瓶の口を使って飲ませる。
1)お薬に少量の水を加え、液状にします。
2)普段使っていない哺乳瓶の口をくわえさせ、お薬を注いで吸わせる。
※いずれも1)2)が終わったら、薬が残らないように、水を飲ませて下さい。
⑷おくすりのめたねを使う。
らくらく服用ゼリーと一緒に服用する方法もございます。ハニュウ薬局では、おくすりのめたねもお取扱いしております。お子様の服薬に苦労されている方は、薬剤師までお申し付けください。
大人の方で粉薬がどうしても飲めない場合は?
医師に申告し、同じ効果のある錠剤やカプセルを希望するのが良いでしょう。また、服薬用のオブラートやゼリーを使う選択肢もあります。症状を良くするためには、服用が困難ではないお薬を選択していただくのが一番です。
お薬のことに分からないことについては、近くのかかりつけの薬局の薬剤師にご相談ください。