経口補水液とは?使用用途や飲み過ぎなどの注意点を解説
経口補水液とは?
経口補水液は、脱水状態の治療に使われる水、ブドウ糖、食塩を含む飲料です。特に下痢、嘔吐、発熱、過度の発汗による脱水時に効果的で、水分と電解質を速く体内に吸収させます。日常的な利用には塩分含有量に注意が必要です。
日本で販売されている経口補水液
- OS-1(大塚製薬)
- アクアソリタ(味の素)
- アクアサポート(明治)
- アクエリアス経口補水液(コカ・コーラ)
また、子供用の経口補水液には、以下のような商品があります。
アクアライトORS(和光堂)
経口補水液は、母乳やミルクが飲用できていれば飲用することが可能ですが、塩分が含まれることから注意が必要です。そのため、お子様が使用する時は、医師や薬剤師に指導を受けて使うことをおすすめします。
経口補水液とスポーツドリンクの違いとは?
経口補水液は脱水状態の改善に特化しており、スポーツドリンクは運動中のエネルギー補給と水分補給に適しているという点で異なります。また、経口補水液は通常、糖分が少なく、ナトリウムが多めに含まれているのに対し、スポーツドリンクは糖分が多く、ナトリウムが少なめに設計されていることが一般的です。
経口補水液を美味しいと感じたら?
経口補水液が美味しいと感じる現象は、体の水分や電解質のバランスが変化している状態を反映している可能性があります。通常、経口補水液は脱水状態を改善するために設計されており、味は控えめであり、特に美味しいと感じるものではありません。もし、美味しいと感じるのであれば、それは脱水症状やカラダの電解質が不足している可能性があります。
経口補水液の飲み過ぎても良いのか?
経口補水液を飲みすぎることは、体に悪影響を与える可能性があります。経口補水液は、主に脱水症状の改善を目的として作られており、電解質(特にナトリウム)や糖質が多く含まれています。日常的に健康な状態で過剰に経口補水液を摂取すると、塩分や糖分の過剰摂取につながる可能性があります。
経口補水液の適量摂取に関しては、乳児、幼児、学童から成人まで異なります。一般的に、成人の場合は1日あたり500mlから1L程度が適量とされています。乳児には、体重1kgあたり30~50mL/日、幼児には300~600mL/日が適量とされています。
経口補水液の飲みすぎによる主な悪影響としては、以下のような点が挙げられます。
- 血圧の上昇:過剰な塩分と水分の摂取は体液(血液)の増加を引き起こし、これが血圧の上昇につながる可能性があります。
- 腎臓への負担:摂りすぎた塩分を体外に排出する役割を担う腎臓に負担をかける可能性があります。
- カルシウム不足:塩分を尿として排出する際に、カルシウムも一緒に排出されることがあり、カルシウム不足につながる可能性があります。
糖尿病の方は、経口補水液に含まれる砂糖が血糖コントロールを悪化させるリスクがあります。赤ちゃんの場合、経口補水液は有用ですが、未発達の胃腸機能のため、少量ずつこまめに飲ませることが重要です。
経口補水液は健康飲料ではなく、脱水症状の改善を目的として使用されるべきものです。健康なときに大量に飲むことは避けましょう。
経口補水液はどこから購入することができるのか?
経口補水液は、お近くの調剤薬局やドラッグストアで購入することができます。また、大量に購入する時は、通信販売で直接購入することもできます。