農作業後のかぶれ・接触皮膚炎|赤み・かゆみが出たときの応急処置

農作業後に赤み・かゆみ・ヒリヒリ感が出たら、かぶれ(接触皮膚炎)の可能性があります。気がついたら、原因をこすらず洗い流し、冷やして、かかないことが応急処置の基本です。

皮膚トラブルが増える時期です。草刈り、畑仕事、田んぼ作業、農薬や肥料の扱い、汗、手袋や長靴の蒸れが刺激になります。

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目次

接触皮膚炎とは

接触皮膚炎は、皮膚に触れた物質が刺激やアレルギーの原因になって起こる皮膚炎です。原因は植物、金属、ゴム、薬品、洗剤などさまざまです。農作業では草木、植物の汁、農薬、肥料、手袋、長靴、汗、泥が関係します。日本アレルギー学会も「原因を見つけて避けること」を重視しています。

農作業でかぶれやすい場面

6月は梅雨で湿度が高く、汗で衣類や手袋の中が蒸れます。皮膚が湿った状態が続くと、摩擦や刺激に弱くなります。

よくあるのは次のケースです。

  • 草刈り後、腕や首まわりが赤くなる(葉・茎・植物の汁・細かい毛・土ぼこり)
  • 田畑の作業後、すね・足首・手首・首元がかゆくなる
  • 長靴や手袋の蒸れで、手足に赤み・かゆみ・皮むけが出る

農薬や薬品が皮膚についた、目に入った、吸い込んだ可能性がある場合は、単なるかぶれと判断しないでください。製品ラベルの応急処置を確認し、症状が強い、広範囲についた、目・口・喉に違和感がある、吐き気・咳・めまい・息苦しさがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。可能であれば、使用した製品名やラベル情報を持参しましょう。

かぶれが出たときの応急処置

1. 作業を止めて刺激から離れる

症状が出たら作業を中断します。続けると汗・泥・草・衣類のこすれで悪化します。手袋、長靴、作業着を確認し、濡れた衣類は着替えてください。

2. こすらず洗い流す

皮膚についた草、泥、汗、農薬、植物の汁を流水でやさしく洗い流します。強くこすると皮膚を傷つけます。石けんはよく泡立てて使ってください。農薬や薬品がついた場合は、製品ラベルの注意事項を確認してください。目に入った、広範囲についた、痛みが強い、気分が悪くなった時は、医療機関を受診するのが良いでしょう。

3. 冷たいタオルで冷やす

冷やすとかゆみが和らぐことがあります。氷や保冷剤は直接当てず、タオルで包んでください。冷やしすぎにも注意が必要です。

4. かかない

かき壊すと傷から細菌が入り、化膿することがあります。爪は短くし、患部を清潔に保ちます。寝ている間にかいてしまう人は、清潔なガーゼで軽く保護する方法もあります。ジュクジュクしている場合や範囲が広い場合は、覆い続けずに薬局や医療機関へ相談してください。

自己判断で避けたいこと

かぶれた部分に、家にあるものを自己判断で塗らないでください。古い薬、以前の処方薬、家族の薬は、今の皮膚状態に合わないことがあります。

同じ赤み・かゆみでも、原因は一つではありません。かぶれ、虫刺され、感染、湿疹、水虫。見た目だけでは区別が難しく、農作業後は虫刺されや傷と混ざって見えることもあります。

ステロイド外用薬を含む市販薬は、部位・年齢・症状・使用期間によって選び方が変わります。顔、目のまわり、陰部、広範囲、傷、強いジュクジュク、膿、感染が疑われる部分では、自己判断で選ばず、薬剤師または登録販売者に相談してください。使用しても数日で改善しない場合や悪化する場合は、使用を中止して医療機関へ相談しましょう。

ドラッグストアで薬を探す時は以下の情報を伝える

市販薬でお薬を探す時は、どのような症状なのかを整理しないと薬局やドラッグストアのスタッフも何をおすすめすれば良いのか分かりません。症状や原因がわかる情報を整理しておきましょう。

  • いつから、どの作業の後に出たか
  • 症状の部位
  • 赤み・かゆみ・痛み・水ぶくれ・ジュクジュク・膿の有無
  • 農薬・肥料・薬品がついた可能性
  • 虫に刺された可能性
  • 使用中の薬、持病、アレルギー

医療機関を受診した方がよい症状

あまりにも症状が酷い場合は、医療機関で医師に相談した方が良いことがあります。例えば、以下のような症状を伴っている場合は、医療機関を受診しましょう。

  • 赤みや腫れが広がっている
  • 強い痛み、水ぶくれ、ジュクジュク、膿がある
  • 発熱がある
  • 顔や目のまわりに症状がある
  • 息苦しさ、めまい、じんましんなど全身症状がある
  • 農薬や薬品がついた可能性がある
  • 数日たっても改善しない、同じ作業で繰り返す

草むらでの作業後は虫刺されとの区別も難しくなります。刺された部分が黒いかさぶたのようになっている、発熱がある、全身に発疹がある。この場合は虫による感染症の可能性もあるため、市販薬だけで様子を見ず受診してください。

農作業で予防のためにできること

予防の基本は、原因を皮膚に長く残さないことです。炎症が起きる原因に触れないために可能な限り肌を露出しないことや汗を流すなど可能な限り清潔にすることが重要です。

  • 長袖・長ズボン・手袋・長靴で肌の露出を減らす(首元・手首・足首は特に注意)
  • 汗は作業の合間に拭き、濡れた手袋や靴下は交換する
  • 作業後は汗・泥・植物の汁・薬品を洗い流す
  • 手袋や長靴は使用後に乾かす
  • 農薬や肥料は表示を確認し、指定の保護具を使う(袖口や手首のすき間にも注意)

同じ植物、同じ作業、同じ手袋で毎回症状が出る場合は、記録しておくと相談時に役立ちます。

まとめ

農作業後の赤み・かゆみ・ヒリヒリ感は、かぶれや接触皮膚炎の可能性があります。応急処置は「作業を止める」「こすらず洗い流す」「冷やす」「かかない」の4つです。

薬は皮膚の状態と部位で選び方が変わります。古い薬や家族の薬の流用は避けてください。症状が強い、広がっている、薬品がついた可能性がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

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