処方箋はどこでも調剤薬局であれば受付できるのか？

2022年5月10日2024年6月18日

病院に行った時に、治療のためにお薬をもらうために処方箋を発行してもらいます。この処方箋を調剤薬局に引き渡すことで、お薬をもらうことができます。この処方箋は、病院の前の調剤薬局でなければ引き受けてもらえないと勘違いされがちですが、実は、保険調剤をやっている調剤薬局であればどこでも受け付けています。

処方箋とは？

病院やクリニックに通院した時に発行される処方箋。処方箋とは、薬剤師に対し処方に従ってお薬を用意するよう求めるために、医師が発行した書類のことを言います。薬剤師は処方箋の内容を確認したのちに、服薬指導を行い、お薬の受け渡しを行います。

処方箋の有効期限は発行日を含めて4日間で、期限が過ぎると調剤薬局では受け付けられず、医療機関で再発行をしなければなりません。また、お薬の受け渡しの時には、保険証の提示が必要で、お薬手帳もご提示ください。

処方箋はどこでも、調剤薬局であれば受け付けるのか？

処方箋は、病院やクリニックの門前の調剤薬局で受け渡しを行い、お薬を受け取るのが一般的です。そのため、処方箋の受け渡しは、門前の薬局でしかできないと勘違いしている方も多いですが、保険調剤を行っている薬局であれば、どこの薬局でも可能です。

そのため、「全国どこでも」のような文言を調剤薬局で表示しているのはそのためです。県外の病院を受診したとしても、かかりつけ薬局でお薬を受け取ることができます。

最近では、ドラッグストアが保険調剤を受け付けるケースも増えています。この時注意が必要なのは、調剤薬局が併設されていても、営業日時はドラッグストアと異なります。「ドラッグストアが営業しているから」と思って、有効期限ギリギリまでお薬を受け取らないと、実は営業時間外で、処方箋の有効期限が切れてしまうということはあり得ます。

処方箋を門前薬局に受け渡しをするメリットとは？

病院やクリニックの門前の薬局に受け渡しをするメリットとしては、病院やクリニックが指定するお薬を扱っていることです。婦人科や小児科が発行した処方箋を、他のクリニックの門前薬局に持参した時に指定されているお薬が備蓄されていないことがあります。

また、クリニックが空いていれば、門前薬局も空いていると思われますので、処方箋を予約しなくてもすぐにお薬を受け取ることができることがメリットとして挙げられます。

逆にデメリットとして挙げられるのは、混み合っている総合病院では、門前薬局も混み合っているケースが多く、待ち時間が長くなります。また、複数のクリニックに通えば、その分だけ通う薬局が増えます。お薬の服用時期が重なれば、お薬手帳で飲み合わせを確認することが必要になります。

近所の調剤薬局に処方箋を受け渡しをするメリットとは？

近所の調剤薬局を選ぶことで、空いている時間にお薬を受け取りに行くことが可能です。

また、利用頻度の高い調剤薬局では、家族のお薬をまとめて受け取ったり、アプリを使いあらかじめ処方箋予約をすることで、時間がある時にお薬を受け取りに行くことができます。事前に用意してもらうことも可能ですので、待ち時間を短縮することも可能です。

また、近所の調剤薬局にお薬の受け取りを固定することで、万が一お薬手帳を忘れたとしても、飲み合わせを確認することができます。かかりつけの薬剤師なので、気軽に相談をすることができ、健康面でのサポートを受けることができます。

デメリットとしては、お薬の在庫がない可能性もあり、お取り寄せなどでお薬を受け取るのに時間がかかる可能性があります。そのため、よく処方されるお薬であれば心配する必要性がないですが、すぐに使いたいお薬である場合は、門前薬局の方が良いこともあります。

処方薬はどの薬局でも同じ価格ですか？

調剤薬局での薬の価格は、いくつかの要素によって決まります。まず、薬局が受け取るお金は以下の4つの部分から成り立っています。

調剤技術料：これは、薬を調合する技術に関する料金です。
薬学管理料：薬の管理に関する料金です。
薬剤料：薬そのものの価格です。
特定保険医療材料料：特定の医療材料に関する料金です。

薬の基本的な価格はどの薬局でも同じです。しかし、薬局が取り扱う処方せんの量や、どの医療機関からの処方せんが多いか、また薬の取り扱いの大きさなどによって、調剤技術料の金額が変わることがあります。さらに、夜や休日に薬局を訪れた場合、追加の料金がかかることもあります。これは、健康保険の点数が増えるためです。