冬の乾燥で起こることとその原因と対策

冬の乾燥は様々な身体の不調を引き起こします。肌は乾燥してかゆくなり、喉も乾燥して痛みを感じやすくなります。また、目の乾きや疲れ、鼻の乾燥により息苦しさを感じることもあるかもしれません。

どうしても気になる冬の乾燥は、必ずしも空気によるものだけとは限りません。そこで、今回は、冬の乾燥の対策についてご紹介したいと思います。

冬の乾燥の原因とは？

冬の乾燥の原因は、気温の低下と暖房器具による湿度の低下、代謝の低下による皮脂の分泌量の減少が主な原因とされています。

気温の低下と暖房器具による湿度の低下

気温が下がると空気中の水蒸気量が減少し、湿度が低下します。冬の空気の乾燥の主な原因となります。

暖房器具の使用によって、室内の空気がさらに乾燥することがあります。特にエアコンは、空気を直接温めるため、加湿しなければ室内の湿度が低下しやすくなります。

代謝の低下と皮脂分泌の減少

冬には体の代謝が低下し、皮脂の分泌量も減少するため、肌のバリア機能が弱まり、皮膚が乾燥しやすくなります。

冬の乾燥で起こることの原因とその対策

冬の乾燥が引き起こす肌の乾燥とかゆみ、喉の乾燥、鼻の乾燥について、それぞれの原因と対策を説明します。

肌の乾燥とかゆみ

気温の低下により空気中の湿度が減少し、肌の水分が奪われます。また、暖房器具の使用による室内の乾燥、冬季の代謝の低下による皮脂分泌の減少が肌のバリア機能を弱め、乾燥を引き起こします。

保湿クリームやローションを定期的に使用して肌を潤すこと、加湿器の使用や適度な室温の維持、水分を十分に摂取することが効果的です。また、敏感肌用の方は、低刺激製品を選ぶことも重要で、わからなければ、医師（皮膚科）に相談するのが良いでしょう。

喉の乾燥

低湿度の環境では、喉の粘膜が乾燥しやすくなります。また、冷たい外気の吸入や暖房による室内の乾燥が喉の乾燥を引き起こします。ひどくなれば、咳き込みが止まらなくなります。

加湿器を使用して室内の湿度を適切に保つこと、水分をこまめに摂取することが重要です。また、喉に優しい温かい飲み物やのど飴の使用、うがいを定期的に行うことも有効です。喉に優しい飲み物には、生姜湯、ホットレモネード、ミントティー、ココア、緑茶などがあります。

鼻の乾燥

冬の乾燥した空気は鼻の粘膜を乾燥させ、鼻の内部が乾燥しやすくなります。加湿されていない室内環境や寒冷な外気が鼻の乾燥を悪化させることがあります​​​​。

鼻の乾燥により粘膜のバリア機能が低下し、細菌やウイルスが体内に侵入しやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

加湿器の利用により室内の湿度をコントロールし、鼻腔内の乾燥を防ぎます。また、鼻腔内に保湿用のスプレーやクリームを使用することも効果的です。外出時には、マスクを着用して鼻腔を保護するのも一つの方法です​​。

乾燥させない工夫や適切な相談も重要

冬の乾燥は回避することができないからこそ、乾燥しないように、特に小さなお子様のいる家庭では加湿器などを使ったりして、空気の乾燥を防ぎ、お子様の肌に合う保湿を心がけたいところです。

また、乾燥をしていると、感染症にもかかりやすくなってしまいますので、医師や薬剤師に相談し、適切な対処を見つけることも重要です。