処方箋は代理でも受け取れる?家族に頼むときの持ち物と注意点

処方箋は代理でも受け取れる?

「体調が悪くて薬局まで行けない」「家族の薬を代わりに受け取りたい」とき、処方箋を本人以外が持って行ってもよいのか、迷うことはありませんか。

発行された処方箋は、家族などの代理人が薬局へ持って行くことができます。薬を代わりに受け取ることも可能ですが、薬剤師による説明や確認を適切に受ける必要があります。

ただし、病院で処方箋を受け取る場合は、薬局での受け取りとは扱いが異なります。まずは、次の3つに分けて確認しましょう。

代わりにお願いしたいことできること・確認すること
病院・クリニックで処方箋を受け取る診察に基づく処方箋を、患者さんの世話をしている人などが受け取れる場合があります。事前に医療機関へ確認してください
処方箋を薬局へ持って行く家族などの代理人が持参できます。
薬局で薬を受け取る代理人による受け取りは可能です。薬の説明を誰が受けるかも確認しましょう。

この記事では、一般的な保険診療で発行される処方箋について、代理人に頼む際の準備と注意点を紹介します。

目次

処方箋は代理人でも受け取れる?

病院・クリニックで処方箋を代理で受け取る場合

本人が診察を受け、その診察に基づいて交付される処方箋は、本人以外が受け取れる場合があります。

医師法では、処方箋の交付先として、患者さん本人のほか「現にその看護に当たっている者」が定められています。ただし、誰にでも無条件で渡せるという意味ではありません。代理で受け取る人と患者さんの関係、必要な書類などを、医療機関に確認してください。

処方箋を代わりに受け取れることと、本人が診察を受けずに処方してもらえることは別です。「いつもの薬だから、家族が行けば処方箋を出してもらえる」とは限りません。本人が通院できないときは、どのような診察方法が適切か、かかりつけの医療機関に相談しましょう。

出典:厚生労働省掲載「医師法」第20条・第22条

処方箋を代理人が薬局へ持って行く場合

発行された処方箋は、家族などが本人に代わって薬局へ持参できます。受付で「本人に頼まれて処方箋を持ってきました」と伝えてください。

処方箋の提出だけを頼まれているのか、薬の受け取りまで頼まれているのかも伝えると、その後の流れを確認しやすくなります。

紙の処方箋の場合は、通常、原本を持参します。写真やコピーだけで薬の受け取りまで済ませられるとは限らないため、原本を代理人に預けましょう。

薬局で薬を代理人が受け取る場合

薬も代理人が受け取れます。ただし、薬剤師による「服薬指導」が必要です。服薬指導とは、薬の飲み方や使い方、注意点などを説明し、安全に使えるか確認することです。

法律では、この説明を受ける相手を、患者さん本人または実際にその看護に当たっている人としています。

例えば、日頃から子どもに薬を飲ませている保護者や、患者さんの療養を支えている人が説明を受ける場合があります。一方、単に薬を運ぶことを頼まれた人では、必要な確認ができないこともあります。

出典:厚生労働省掲載「薬剤師法」第25条の2

どんな場合に代理人による受け取りが考えられる?

代理での受け取りは、子どもや高齢の家族の薬を受け取るとき、本人が体調不良や療養などで外出できないときに利用できます。仕事などで薬局の営業時間に間に合わない場合も、受け取り方法を相談できます。

頼む相手には、患者さんの状況も伝えておきましょう。

患者さんの状況共有しておきたいこと
子どもの薬を受け取る最近の体重、症状、アレルギー、薬の飲ませ方で困っていること
高齢の家族の薬を受け取る飲み忘れ、余っている薬、飲み込みにくさ
本人が体調不良・療養中現在の症状、診察後の変化、本人の連絡先
仕事などで本人が行けない本人が連絡を受けられる時間、薬の説明を受ける方法

代理で薬を受け取れても、必要な診察が省略できるわけではありません。処方箋がまだ発行されていない場合は、まず医療機関に相談してください。

処方箋を代理で持って行くときに必要なもの

基本となるのは、有効な処方箋です。加えて、患者さんの薬や体調について分かるものを用意しておくと、薬剤師との確認が進めやすくなります。

基本の持ち物と、用意すると役立つもの

持ち物ポイント
処方箋の原本通常の紙の処方箋の場合に持参します。電子処方箋は受付方法が異なります
患者さんのお薬手帳ほかに使っている薬や、これまでの処方を確認するのに役立ちます
症状や服用状況のメモアレルギー、飲み忘れ、残っている薬などを記載します
本人の連絡先薬剤師が追加で確認したいときに備えます
支払いに必要なもの自己負担がある場合に用意します

お薬手帳やメモは大切な情報源ですが、代理受け取りのための全国共通の必須書類というわけではありません。

本人確認書類や委任状は、薬局に確認する

代理人の本人確認書類や委任状については、すべての薬局で一律に必要とも、必ず不要ともいえません。患者さんの資格確認書や医療費助成の受給者証なども含め、必要なものを利用先に確認してください。

また、患者様が来局しない場合、本人のマイナ保険証を代理人に渡せば、そのまま使えるわけではありません。厚生労働省は、本人が来局できない場合、処方箋を持参することで本人以外でも薬を受け取れると案内しています。

出典:厚生労働省「オンライン資格確認QA集」Q17

家族以外でも代理人になれる?

友人、介護者、施設職員など、家族以外だから一律に受け取れないというわけではありません。

ただし、その人が患者さんの療養や薬の管理にどう関わっているかによって、薬剤師が確認する内容は変わります。友人や施設職員という立場だけで、本人に代わって薬の説明を受けられると決まるものではありません。

家族以外に頼む場合は、本人の依頼であることと、代理人がどのような役割を担うのかを薬局へ伝えましょう。単なる受け取り役の場合は、本人が別に説明を受ける方法も相談してください。

出典:厚生労働省掲載「薬剤師法」第25条の2

代理人が薬を受け取るときの注意点

薬の情報は、分かる範囲を正確に伝える

薬剤師が安全に薬を渡すためには、処方箋に書かれた内容以外の情報も必要です。特に、次の点を本人と確認しておきましょう。

  • 薬や食品のアレルギー
  • 薬を使って具合が悪くなった経験
  • ほかの病院の薬、市販薬、漢方薬、サプリメント
  • 飲み忘れや、自己判断で飲むのをやめた薬
  • 余っている薬や、飲み方で困っていること

分からないことを、無理に答える必要はありません。「分からないので本人に確認します」と伝えてください。追加の確認が必要になった場合に備え、本人と連絡が取れるようにしておくと安心です。

出典:厚生労働省掲載「疑義照会に関する事例」

お薬手帳に載っていない変更も伝える

お薬手帳に書かれた薬を、現在もすべて使っているとは限りません。途中で医師から中止を指示された薬や、新しく飲み始めた市販薬があれば、一緒に伝えましょう。

電子処方箋を使っている場合も、最近の飲み方や体調の変化まで自動的に伝わるわけではありません。

薬と説明書を一緒に渡す

薬を受け取ったら、薬袋や説明書も本人、または薬の管理をしている人に渡します。薬剤師から聞いた保管方法や注意点も共有してください。

複数の家族の薬をまとめて受け取る場合は、袋に書かれた患者名を確かめ、取り違えないようにしましょう。

電子処方箋の場合、代理人でも受け取れる?

電子処方箋でも、代理人が薬を受け取れます。紙の処方箋と異なり、原本はシステムに登録されているため、本人から代理人へ紙の原本を渡す必要はありません。

代理での受付では、引換番号と患者さんの保険情報を、どのように薬局へ伝えるかを確認します。

引換番号は、処方箋ごとに発行される6桁の数字です。医療機関から渡される「処方内容(控え)」や、本人のマイナポータルで確認できます。資格確認書を使って電子処方箋を利用することもできます。

資格確認書が手元にない場合などは、保険情報の伝え方を薬局に問い合わせてください。本人のマイナ保険証を預けることを前提に準備する必要はありません。

また、医療機関から渡された紙が「処方内容(控え)」なのか、通常の「処方箋」なのかも確かめましょう。通常の紙の処方箋であれば、薬局が電子処方箋に対応していても、原本を省略できるわけではありません。

電子処方箋でも、薬剤師による説明や確認は必要です。使用期限にも注意し、対応する薬局で手続きをしてください。

出典:厚生労働省「電子処方せん」「医療DXについて よくあるお問い合わせ」

本人が薬局へ行けない場合のその他の方法

自宅などで薬の説明を受ける「オンライン服薬指導」

スマートフォンなどの映像と音声を使って、薬剤師の説明を受ける方法です。患者さんが希望し、薬剤師が適切に実施できると判断した場合に利用できます。

自宅などで本人が説明を受けられるため、代理人に薬の情報をすべて伝えるのが難しい場合にも、相談できる選択肢です。ただし、薬の使い方や患者さんの状態によっては、対面での説明が必要になります。

通常のオンライン服薬指導は、声だけの電話とは異なります。利用する機器や予約方法は、対応する薬局に確認してください。

出典:厚生労働省「オンライン服薬指導の実施要領」

薬を配送してもらう

服薬指導を受けた後、薬を配送してもらう方法もあります。薬の品質を保ち、患者さんへ確実に届けられることなどが条件です。

配送を希望する場合は、到着予定日、送料などの費用、受け取り方法を確認しましょう。すぐに使う薬や冷蔵が必要な薬などは、受け取り方を個別に相談してください。

出典:厚生労働省「調剤された薬剤の薬局からの配送等について」

処方箋の代理についてよくある質問

Q. 子どもを連れて行かず、保護者だけで薬を受け取れますか?

診察に基づく処方箋が発行されていれば、保護者が代理で受け取ることは可能です。子どもの症状、最近の体重、アレルギー、ほかに使っている薬などを伝えられるようにしておきましょう。

Q. お薬手帳がないと、代理では受け取れませんか?

お薬手帳がないことだけで、代理受け取りができなくなるわけではありません。ただし、薬の情報を確認するために役立ちます。手元にない場合は、使っている薬の名前や説明書など、分かるものを用意してください。

Q. 薬剤師から必ず本人に電話がありますか?

すべての場合に電話が必要というわけではありません。代理人からの情報だけでは確認できないことがある場合などに、本人への連絡が必要になることがあります。

Q. 処方箋の写真を家族に送れば、薬を受け取れますか?

通常の紙の処方箋では、写真だけで原本の代わりになるわけではありません。原本を家族に渡すか、オンライン服薬指導など別の手続きが利用できるか確認してください。

Q. 処方箋の期限内に提出すれば、薬はいつ受け取ってもよいですか?

処方箋の提出期限と、調剤された薬の受け取り日は分けて確認してください。提出済みでも、いつまでも受け取りを先延ばしにしてよいわけではありません。治療に必要な時期に使えるよう、薬局と受け取り日を相談しましょう。

Q. 家族なら、病院で診察なしに処方箋をもらえますか?

家族が受け取る場合でも、診察なしで処方してもらえるという意味ではありません。本人が通院できないときは、医療機関に診察方法を相談してください。

代理で頼むときは、持ち物と説明を受ける人を確認しましょう

処方箋の薬局への持参や、薬の受け取りは、家族などの代理人に頼むことができます。準備するときは、「必要な持ち物」「薬の説明を受ける人」「処方箋の期限」を確認しておきましょう。

患者さんの薬や体調について分からないことがあっても、推測で答える必要はありません。本人への確認やオンライン服薬指導なども組み合わせながら、無理なく薬を受け取り、正しく使える方法を相談してください。

ハニュウ薬局とは?

ハニュウ薬局は、茨城県西、県南地域を中心 (筑西市、つくば市、結城市、下妻市)に、 地域の健康を支える調剤薬局です。 処方箋は全国の医療機関から受付しており、かかりつけ薬局としてお薬の相談にも対応しています。 LINEを活用した処方箋の事前送信など、待ち時間を減らす便利なサービスも取り入れています。 お子さまから高齢の方まで、安心して利用できる身近な薬局を目指しています。

LINE公式アカウント

ハニュウ薬局では、各店舗ごとにLINE公式アカウントをご用意しています。

かかりつけの店舗を登録すると、以下のサービスが無料でご利用いただけます。

処方箋の事前送信・待ち時間短縮 お薬のフォローアップ通知 調剤完了のお知らせ 電子お薬手帳との連携

▼ かかりつけの店舗を選んで登録できます

  • URLをコピーしました!
目次