血糖値が上がると何が起こる?健康管理のための基礎知識
血糖値が上がると、体にどのような影響があるのでしょうか?健康管理に気をつけているあなたにとって、血糖値の管理は重要な要素の一つです。この記事では、血糖値が上がると何が起こるのか、ご自身でもできる管理方法について紹介します。
血糖値とは?
血糖値とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を指します。私たちが食事をすると、食べ物中の炭水化物が消化吸収されてブドウ糖になり、これが血液中に入って体のエネルギー源になります。そのため、健康な人でも空腹時と食後では血糖値が変わります。ただし、血糖値は健康な人であれば一定の幅で変化します。糖尿病にかかってしまうとその振れ幅が大きくなり、異常な高血糖になることがあります。
血糖値が高くなると、どんなことが起きますか?
血糖値が高くなると、初期段階では自覚症状はほとんど現れません。そのため、高血糖であることを知るのは、たいていは健康診断の時です。しかし、血糖値がさらに上昇すると(およそ500mg/dL以上)、吐き気や嘔吐、意識が遠のく、昏睡に陥るなどの危険な状態に至ります。また、長期的に高血糖状態が続くと、血管へのダメージが大きくなり、脳や心臓などの血管に悪影響を及ぼす可能性があります。
血糖値を下げるための方法とは?
血糖値を下げるためには、食事や生活習慣の改善が重要です。食事では、糖質がゆっくりと吸収される食材を選ぶことが推奨されます。その判断基準として、GI(グリセミック・インデックス)という指標があります。これは、その食材の炭水化物50gを摂取した時に、どれくらいのスピードで血糖値が上がるかを示した数値です。生活習慣では、適度な運動や十分な睡眠、ストレスの管理などが有効です。
血糖値を上げないためには、ゆっくりと糖質が吸収される食材、つまりGI値が低い食材を選ぶことが重要です。例えば、ほとんどの肉類、魚介類、豆類、でんぷん質以外の野菜類、海藻類が低GIです。また、GI値が全体的に高い炭水化物(主食)の中でも、全粒粉が入った蕎麦、玄米、全粒粉が入ったパンのほうが低GI値です。