漢方薬と新薬の違いとは?【お薬のQ&A】
目次
漢方薬と、西洋薬(新薬)は何が違うのですか?
西洋薬は人口的に化学合成された物質がほとんどで、多くは1つの成分で構成されています。一方漢方薬は原則として2種類以上の天然の生薬で構成されています。多くの成分を含んでいるので、1つの漢方で様々な症状に対応することができます。
漢方薬は副作用が無いと聞きました。本当ですか?
比較的副作用が少ないのが特徴ですが、全くないわけではありません。自分の判断で服用せず、医師・薬剤師に相談をしてください。
漢方薬でよく「証(しょう)」とは何のことですか?
「証」とは、体質、体力、抵抗力、症状の現われ方などの個人差をあらわす漢方独自の用語です。通常処方名で表され治療の指示(処方の決定)につながります。つまり、からだが病気とどんな戦い方をしているかをみるもので、体質や抵抗力、病気の進行度などをあらわします。
漢方薬は高いと聞きますが、健康保険がきくのでしょうか?
現在、健康保険で漢方治療は認められています。漢方治療だからと言って特別な支払いはございません。
漢方薬(粉)はお湯に溶かして飲んだほうがよいのですか?
漢方薬は溶かすことにより独特の味、香りを味わうことができます。この独特の味と香りにも症状を改善する効果があるので溶かしたほうが効きがよくなります。ただ、味や香りが苦手な方は漢方薬をお湯に溶かさずに白湯で服用されてもいいかと思います。
漢方薬は長く飲み続けないといけないのですか?
急性疾患・慢性疾患と治療する対象により異なります。ただし、現在漢方治療を受けられている方の多くが、慢性疾患ですので、長期間の服用を必要とすることが多くなっています。
漢方薬と新薬には飲み合わせが存在しますか?
2種類以上の薬を同時に服用する時に、一方の薬の薬効が期待通りに現れなかったり、逆に薬効が増強されるなど思わぬ現象が起こることがあります。そのため、漢方薬であっても、2箇所以上の病院・薬局でもらっている薬がある時は、必ず確認をとってください。
漢方薬と新薬では、併用するのが禁止されている飲み合わせのものがあります。