オンライン診療で処方されたお薬の受け取り方とは?
オンライン診療とは、パソコンやスマホなどのデジタル機器を使って、医師の診断を受けることができる医療体制のことを呼びます。オンライン診療には、受診するさまざまな方法がありますが、一番主流なのは、curonやクリニクスなどのオンライン診療アプリを使って、診療ができる医療機関を探すことです。
オンライン診療には、近くにない診療科目の受診ができたり、軽い症状の通院を医療機関の待合室で待つことなくご自宅などで受診できるメリットがあります。
オンライン診療でも通常の対面診療と同じように医師から処方箋を受け取ることができますが、対面での処方箋とのもらい方が異なることがあります。
オンライン診療での処方箋の受け取り方とは?
院内処方では基本的に処方箋の原本が患者に渡ることがなく、医療機関内で薬の受け渡しがあります。
対面の診療とオンライン診療では、院外処方(調剤薬局からお薬を受け取る)の時に処方箋の原本の扱いが異なります。
対面の診療では、会計時に処方箋の原本をもらい、主に門前の調剤薬局でその原本を渡して、処方箋に書かれたお薬を受け取ります。それに対して、オンライン診療では、医療機関に指定した調剤薬局に処方箋がFAXされます。そのため、処方箋の原本は、オンライン診療では基本的に受け取ることはありません。
- 処方箋を郵送してもらう方法がありますが、処方箋は発行日から4日以内が有効期限であると決められているため、基本的な対応ではありません。
①オンライン服薬指導
オンライン診療同様に、処方箋のお薬を受け取る時には必ず受けなければならない薬剤師による服薬指導をオンラインで受けることができます。主に、オンライン診療アプリの中で決済まで完結することができ、お薬の受け取り方も調剤薬局に直接受け取りに行くか、配送を依頼することができます。
- 配送には対応していない調剤薬局もありますので、オンライン服薬指導の薬局を選択する時には事前確認をおすすめします。
- 特別な管理が必要な処方箋のお薬は、配送に対応しておりません。
- 配送には配送料が別途かかります。
②かかりつけの調剤薬局から受け取る。
オンライン診療を受けて、即日お薬を受け取りたい時は、かかりつけの調剤薬局を選択し、直接受け取りにいくことが一番です。
かかりつけの調剤薬局を指定し、休日を含む4日以内に出向き、直接服薬指導を受けることで、対面と同じようにお薬を受け取ることができます。
かかりつけの調剤薬局では、いつもの症状の処方箋のお薬を在庫している可能性が非常に高いため、ご家族の処方箋と一緒にお薬を受け取るなど利便性が良くなります。
オンライン診療での処方箋では扱えないお薬があるのか?
オンライン診療では、麻薬や向精神薬の処方ができません。これらの薬は濫用の危険性があるため、麻薬及び向精神薬取締法で厳しく規制されています。初診から電話や情報通信機器を使った診療の場合、患者のなりすましや虚偽の申告による濫用・転売を防ぐのが困難です。このため、麻薬及び向精神薬取締法で指定された麻薬や向精神薬の処方は、オンライン診療の対象から除外されています。
オンライン診療で処方できる最長の日数は?
オンライン診療では、電話や情報通信機器を使用するため、患者の基礎疾患や診断に必要な情報が十分に得られないことが多いと考えられます。そのため、患者の観察を十分に行い、処方医による一定の診察頻度を確保する必要があります。この観点から、オンライン診療での処方日数は、最長で7日間とされています。
ハニュウ薬局ではオンライン服薬指導にも対応しています!
ハニュウ薬局では、オンライン服薬指導に対応しております。特に子育てやお仕事でお忙しく、処方されたお薬をとりにいくことが難しい方は、オンライン診療を受けた時にオンライン服薬指導をご利用ください。指導後、ご自宅にお薬を配送でお届けいたします。
参考:「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いに関するQ&A」の改定について(その2)