OTC医薬品とOTC類似薬の違いとは?健康管理のための薬の選び方

健康な体を維持するために、私たちは日常的にさまざまな薬を利用しています。薬局やドラッグストアで購入できる薬から、医師の処方が必要な薬まで、薬の種類は多岐にわたります。最近では「OTC医薬品」と「OTC類似薬」という言葉を耳にする機会も増えましたが、その違いは、非常にわかりづらいです。

この記事では、健康管理に役立つOTC医薬品とOTC類似薬の基本的な意味や特徴、それぞれの違いについて詳しく解説します。適切な薬の選び方を知ることで、セルフメディケーションをより効果的に行い、健康な毎日をサポートしましょう。

目次

OTC医薬品の意味とは?

OTC医薬品とは、「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略で、薬局やドラッグストアのカウンター越しに販売される医薬品を指します。医師の処方箋がなくても購入できる薬で、以前は「市販薬」「家庭薬」「大衆薬」とも呼ばれていました。

OTC医薬品は、軽度な体調不良を自分で手当てする「セルフメディケーション」の考え方に基づき、健康な生活を維持するために多くの人が利用しています。

OTC医薬品は、リスクの程度に応じて「要指導医薬品」と「一般用医薬品」に大別され、一般用医薬品はさらに「第1類」「第2類」「第3類」に分類されます。

  • 要指導医薬品:OTC医薬品として初めて市場に出たもの。薬剤師による対面での説明が必須で、ネット販売はできません。
  • 第1類医薬品:使用実績が少ない、または副作用など安全性に特に注意が必要なもの。薬剤師による説明が必要です。
  • 第2類医薬品:副作用や飲み合わせなどで注意が必要なもの。薬剤師または登録販売者が対応します。
  • 第3類医薬品:比較的安全性が高いもの。薬剤師または登録販売者が対応しますが、説明義務はありません。

OTC類似薬とは?

OTC類似薬とは、OTC医薬品と成分や効果が似ているものの、原則として医師からの処方箋が必要な医療用医薬品を指します。これらは公的医療保険の給付対象となり、患者の自己負担は1~3割程度です。OTC類似薬は、有効成分や効能、リスクのいずれかがOTC医薬品と類似しているものを指し、主に同じ成分を含む医療用医薬品が該当します。

医療用医薬品の中で安全性が十分に確認されたものは、段階を経てOTC医薬品(市販薬)へと移行(スイッチOTC化)されていきます。、政府はセルフメディケーション推進の観点から、OTC化が遅れている成分についても積極的に市販薬化を進める方針を示しています。

OTC医薬品とOTC類似薬の違いとは?

購入方法に違いがある

OTC医薬品は薬局やドラッグストアで、処方箋なしで購入できます。要指導医薬品は薬剤師による対面説明が必要ですが、第1類から第3類は薬剤師や登録販売者の対応で購入可能です。

一方、OTC類似薬は医師の診察と処方箋が必要です。薬局で調剤してもらう形式となります。

また、OTC医薬品は自分の判断で選びやすいのに対し、OTC類似薬は医師の診断に基づいて処方されるため、より専門的なアドバイスを受けられます。

費用負担の違い

OTC医薬品は全額自己負担ですが、OTC類似薬は公的医療保険の対象となり、自己負担は1~3割に抑えられます。そのため、同じ成分でもOTC類似薬の方が安く手に入ることが多いです。OTC医薬品は薬局で手軽に購入できるため、軽い症状の際に、好まれて購入される傾向があります。

OTC類似薬は保険財政を圧迫する要因とされており、今後は保険適用外となる薬も増えていく見込みです。

薬剤師・医師の関与の違い

OTC医薬品の場合、薬剤師や登録販売者が必要に応じて相談に乗ったり、情報提供を行います。その上で、自分でお薬の種類を選んで購入します。一方で、OTC類似薬は医師の診断と処方が必要です。そのため、お薬を自分で選ぶということは基本的にはありません。また、薬剤師の服薬指導があるのもOTC類似薬の特徴と言えるでしょう。

まとめ

OTC医薬品は、薬剤師のいる薬局やドラッグストアで購入することができます。一部は、薬剤師のいないドラッグストアでも購入することができるいわゆる市販薬と言われているお薬のことです。それに対して、OTC類似薬は、原則、医師の処方箋が必要とされている医療用医薬品のことであり、薬剤師のいる調剤薬局で受け取ります。

お薬を使う時には、適切な服薬が重要です。特に、特定のお薬、食品、健康食品などと一緒に服用することで効果が強く出たり、弱くなったりする相互作用(飲み合わせ)には注意が必要です。お薬を選ぶ際は、かかりつけの薬剤師にご相談ください。

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