オンライン診療とは?メリットとデメリット、利用方法を紹介
体調が悪かったり、精神的に辛い自覚があるにもかかわらず、忙しいという理由で病院に行けないことをお悩みではありませんか?体調や精神の不調を放置していると、悪化した時に惨事に発展してしまうこともあります。そこで、オンライン診療をおすすめします。
ここでは、オンライン診療のメリット、デメリット、そして利用方法について解説したいと思います。
オンライン診療とは?
オンライン診療とは、スマホ、パソコン、タブレットなどの通信機器を使って、医療機関に診療を受けることができる仕組みのことです。オンライン診療に対応している医療機関であれば、どの都道府県にあるクリニックの診療も受けることができます。
処方箋は、調剤薬局やオンライン服薬指導に対応している薬局にFAXで送られます。オンライン診療は、2020年4月10日付で厚生労働省から通達が出され、新型コロナウイルス感染症が拡大していることに鑑みた時限的・特例的な対応として始まりました。
オンライン診療はどうやって受けることができるのか?
オンライン診療を受けるためには、オンライン診療サービスに登録します。すでにかかりつけの病院があるときは、お電話などでお問い合わせをしていただき、導入しているサービスを聞いてみると良いでしょう。
多くのオンライン診療を率先して導入しているサービスを紹介します。
- クロン
- クリニクスオンライン診療
- ヤードック
- CARADAオンラインシステム診療
- ポケットドクター
また、オンライン診療を受診する時には、健康保険証や決済に使うクレジットカードなどの情報が必要になります。
オンライン診療ののメリットとは?
オンライン診療で医療機関を受診すると、インターネットにつながっている環境であれば、どこからでも受診することができますし、予約した時間に受診を行うことができます。また、全国どの医療機関でもオンライン診療に対応していれば受診ができます。
オンライン診療はどこからでも受診ができる。
オンライン診療は、パソコン、スマホ、タブレットなどのデジタル機器があれば受診が可能です。つまり、安定したインターネット環境が備わっているところであれば、どこからでも受診することができます。
これによって、忙しかったり、大きな怪我などで外出が困難な状況の方でも診療をしてもらうことが可能です。
オンライン診療は予約した時間に受診ができる。
オンライン診療は、システムによって異なる部分がありますが、予約時間を指定して、診療を受けることができます。例えば、昼の時間に診療を受けることが困難な人にも医療機関次第では、夜の時間を開業時間としている場合がありますので、ご自宅で診療し、お薬の処方箋を発行してもらえることがあります。
オンライン診療は専門外来が近隣にない時に受診ができる。
オンライン診療のメリットは、全国至るところのオンライン診療に対応している医療機関を受診できることです。つまり、近隣に該当の診療科目がない医療機関にも受診をすることができます。ただし、オンライン診療は、問診による自覚症状の確認が主になりますので、処置が必要になれば、通院が必要になります。
評判はGoogleなどでも検索できますので、気になったクリニックを受診できるのは最大の魅力の一つと言っても良いかもしれません。
オンライン診療のデメリットとは?
オンライン診療は、ビデオ通話を通しての会話を基本とする診療になります。そのため、詳細な検査などを実施することが難しいため、診療が難しい科目もあります。
詳細な検査や処置の実施ができない。
症状を詳細に判定するためには、検査が必要になります。例えば、血液検査が必要な症状であったり、骨折や怪我などでは処置が必要です。そのため、これらの症状では、近隣の医療機関を受診することが無難でしょう。
診療が難しい科目がある。
心療内科のような対話をベースにした診療であれば、オンライン診療は向いていますが、病気によっては、視診、触診、聴診などの総合的な診療を行って判断します。オンライン診療では、問診のみで、自覚症状を確認することになります。
結局通院が必要になるケースもありますが、忙しくて病院に行けない、院内感染や二次感染が不安で病院に行きたくないといった場合でも、先送りにせずにオンライン診療を行うことがおすすめです。
手数料がかかる。
オンライン診療には、システム使用料などの手数料がかかります。手数料は、サービスや医療機関ごとで異なる可能性がありますので、受診を決定する前に確認しましょう。
デジタル機材に疎い方にとっては設定が難しい。
オンライン診療には、専用のアプリをダウンロードし、個人情報や健康保険証などを登録する作業が必要です。また、オンライン診療、オンライン服薬指導の時に操作を求められます。つまり、デジタル機器の操作に慣れていない人にとっては、非常に難しく感じられると思われます。
オンライン診療で出た処方箋は、オンライン服薬指導で対応可能
オンライン診療で出た処方箋は、調剤薬局に直接取りに行くことか、オンラインで受け取るかのどちらかを選択することができます。
オンライン診療と対面診療の違いは、対面診療のように処方箋の原本はもらえません。直接調剤薬局のほうに処方箋がFAXで送付されるからです。
そのため、対面診療とは明らかに違っていることもあり、オンライン診療に慣れていない調剤薬局を選択しない方がスムーズかもしれません。
また、オンライン服薬指導でも注意点があります。調剤薬局では、ほとんどが門前のクリニックに合わせた在庫を用意しています。そのため、処方されたお薬が薬局によっては用意がなく、配送に日数がかかってしまう可能性もあります。
オンライン服薬指導を受ける方法とは?
オンライン服薬指導を受ける方法は、オンライン診療と同じです。ほとんどのアプリでは、オンライン服薬指導に対応している調剤薬局まで探すことができます。
ハニュウ薬局では、クロンにてオンライン服薬指導を受け付けています。
まとめ
オンライン診療には、対面診療にはないどこでも診療ができることや時間を指定できるなどのメリットがあります。どうしてもお仕事で忙しい時は、夜の時間で診療を受け付けている医療機関を指定することも可能です。また、近隣に診療科目のない医療機関を受診することも可能です。
オンライン診療にはメリットがある一方、処置や検査ができないデメリットもあります。そのため、内科や整形外科のような処置が求められる診療は、可能な限り対面を選択するのが良いでしょう。
オンライン診療で発行された処方箋は、指定の調剤薬局にて、オンラインで服薬指導を受けることもできます。この時、処方箋は、直接FAX送信されますので、持参の必要性がありません。