薬の飲み合わせとは?気をつけなければならないお薬の話

1つずつであれば、問題なく服用できるお薬でも、一緒に服用することで、よくない影響が出ることがあります。これには、食品や嗜好品も含まれます。このよくない影響のことを相互作用と呼び、相互作用が出る飲み合わせには、注意しなければなりません。

目次

相互作用ではどのようなことが起こる?

相互作用には、効果が強められたり、逆に効果が弱められたり、新たな副作用が現れることがあります。たとえば、コーヒーなどでお薬を服用すると、コーヒーの中のカフェインが反応し、風邪薬など成分にカフェインと重複し、効果が強くなるという影響が現れます。

飲み合わせは、お薬同士だけではない。

相互作用は、嗜好品や食品でも起こります。代表的なお薬と食べ物の組み合わせについて紹介をしますが、これ以外にも組み合わせがあります。そのため、ご自身の思い込みやインターネット上の情報を全てだと思わず、かかりつけの医師や薬剤師の服薬指導どおりの服薬が必要です。

降圧薬(一部カルシウム拮抗薬)グレープフルーツ
抗結核薬マグロ
チーズ
睡眠薬アルコール
抗菌薬・抗生物質牛乳
ヨーグルト
総合感冒薬(いわゆる風邪薬)コーヒー
コーラ
胃薬炭酸飲料
あくまで一例

悪い飲み合わせを回避するためには?

調剤薬局での処方は、処方箋を確認し、お薬を調剤するだけではありません。現在服薬しているお薬との飲み合わせや過去の薬歴を確認した上で、患者様にあった服薬の指導をおこなっています。この時に、現在日常的に飲用しているサプリメントや市販薬、アルコールの有無を申し出るようにしましょう。上述の通り、相互作用は、お薬同士だけで発生するものではないからです。

また、薬局は、医療機関の最寄りの場所を選んでしまいがちです。よく処方箋で指定されるお薬の在庫が多いメリットがありますが、よく知っている薬剤師以外が対応するため、現状の把握が漏れることがあります。そのため、可能な限り、お近くのいつものかかりつけの薬局で、処方箋を受け取るようにするのが良いでしょう。

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