夏に注意すべき虫刺されと対処方法について解説

暑い夏がやってきました。この季節になると、キャンプやハイキング、庭での作業など、アウトドア活動が増える一方で、気になるのが虫刺されです。蚊やブユ、ダニなど、さまざまな虫による被害に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

虫刺されは軽微に思えても、適切な対処を怠ると、化膿や感染症を引き起こすリスクがあります。また、虫の種類によって症状や対処法が異なるため、正しい知識を身につけることが重要です。今回は、夏に活発になる虫の特徴から、刺された際の具体的な対処法まで、詳しく解説していきます。

目次

夏に刺される虫の一覧と特徴

ここでは、夏によく刺される虫の種類に刺されることで生じる症状を紹介します。

  • ブユ(ブヨ)
  • ダニ
  • アブ
  • ノミ
  • ハチ
  • ムカデ
  • 毛虫

蚊は夏の虫刺されで最も多い原因となる虫です。屋外ではヤブカ、屋内ではイエカが代表的で、春から秋まで長期間活動します。水たまりや植物の鉢受けなど身近な水場でも繁殖できるため、日常の至るところに潜んでいます。

蚊に刺されると、直後から急激なかゆみが生じ、赤く盛り上がった発疹ができます。症状は数時間で自然に治まることが多いですが、人によっては水ぶくれになったり、翌日以降もかゆみが長引いたりすることもあります。

ブユ(ブヨ)

ブユは小型のハエのような虫で、川や湖などの水辺に多く生息しています。特に朝夕に活動が活発になりますが、近年では都市部の公園でも見かけることが増えています。

ブユは刺されている時にはほとんど自覚がありません。後から激しいかゆみや痛み、赤い腫れが強く現れるのが特徴です。蚊に比べて痛みや腫れが長く続く場合があります。

ダニ

人を刺すダニには、室内で発生しやすいツメダニやイエダニ、野外のマダニなどがあります。ツメダニやイエダニは畳や布団などに、マダニは草むらなど自然の多い場所に生息します。

ダニに刺されると、数日後にかゆみや赤い腫れが強くなり、かゆみが1週間ほど続くこともあります。特にマダニは噛みついたまま皮膚についていることがあり、感染症を媒介するリスクもあります。

アブ

アブは大型のハエの仲間で、日中の山間部や水辺、牧場などでよく見かけます。動きが早く、刺されると強い痛みとともに出血することもあります。

アブに刺されると、直後から激しい痛みや赤い腫れが出ます。蚊よりも腫れが大きくなりやすく、痛みも強く感じることが多いです。

ノミ

ペットに寄生するネコノミなどが人にも被害を及ぼします。屋外の土や草むらにも生息し、ガーデニング作業などの際に衣服に付着することもあります。

ノミに刺されると、その場ではあまり気づきません。1~2日後に強いかゆみを伴う赤いブツブツが現れ、水ぶくれになることもあります。主に足やすねなど、下半身を中心に出やすいのが特徴です。

ハチ

スズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどが代表的です。5月ごろから活動し、夏から秋に巣が最大化し攻撃的になります。民家や公園、山林などあらゆる場所で注意が必要です。

ハチに刺されると、すぐに激しい痛みや赤い腫れが生じます。2回目以降はアレルギー反応が起こることがあり、呼吸困難や意識障害など命に関わる症状(アナフィラキシー)を引き起こすリスクもあります。

ムカデ

ムカデは石垣やプランターの下、家の中の隙間など暗く湿った場所に潜んでいます。夜行性で、主に夜間に活動します。

ムカデに咬まれると直後から激しい痛みや腫れ、赤みが生じます。毒の成分でしびれが出たり、まれに全身症状を起こすこともあります。

毛虫

チャドクガやイラガなど、毒毛のある蛾の幼虫(毛虫)が代表的です。庭木や公園の木などに発生し、直接触れなくても皮膚に毒針毛が刺さることがあります。

毛虫に触れると、激しいかゆみや痛みを伴う赤いブツブツが多数でき、患部全体が広がることもあります。掻くとさらに刺さり症状が悪化します。

もし、虫刺されされた場合の対処とは?

虫刺されの応急処置には順番とポイントがあります。以下の手順で対応すれば重症化予防と早期回復が期待できます。

STEP

患部を水でよく洗い流す

刺された直後は、むやみに掻いたりこすったりせず、まず流水で患部を優しく洗いましょう。清潔に保つことで感染や症状悪化を予防できます。ハチや毛虫の場合は、針や毛が残っていないかを確認します。毛虫の毒毛はガムテープなどで優しく取り除きましょう。

STEP

冷やして症状を和らげる

患部の清潔を保った後は、冷たいタオルや保冷剤をタオルで包み、患部に10~15分ほど当てて冷やします。冷やすことで血管が収縮し、かゆみや腫れが和らぎます。直接氷を当てるのは避け、必ずタオルなどを間に挟んでください。

STEP

かゆみや腫れには市販薬を使用

かゆみや腫れが強い場合は、抗ヒスタミン成分やステロイド成分を含む市販の塗り薬を使用します。特にかゆみが強い場合や、子どもが掻きむしってしまう場合は、薬剤師に相談して症状に合う薬を選びましょう。炎症が強い場合は、顔など敏感な部位には短期間だけ使用するのがポイントです。

STEP

観察を続け、悪化や全身症状に注意

日々患部の変化を観察します。ほとんどの場合は数日で回復しますが、腫れや痛みが増したり、全身に蕁麻疹や発熱などが現れたりした場合は、早めに医療機関を受診してください。特に息苦しさや意識障害、全身の重い症状が現れた場合は命に関わるため、直ちに救急車を呼ぶことが必要です。

STEP

環境整備で再発を防ぐ

虫刺されを防ぐには、普段の生活環境を整えることが重要です。室内のダニ対策には、こまめな掃除や布団の天日干しを心掛けましょう。また草むらや水場の近くでは、長袖長ズボンを着用し、虫除けスプレーを使用することで被害を大幅に減らせます。明るい色の服を選ぶのも有効です。ペットがいる場合はノミやダニの駆除も忘れずに。

緊急受診が必要なケース

以下の症状が現れたときは、すぐに医療機関を受診します。あからさまに重度な症状の場合は、救急車を呼びましょう。

これは、アナフィラキシーショックを含む重篤なアレルギー反応の可能性があり、命に関わる緊急事態です。

  • 急激な呼吸困難や意識障害
  • けいれん
  • 全身のじんましんや発疹が短時間で現れた場合
  • 強いめまいやふらつき
  • 複数ヶ所を同時に刺された場合

まとめ

夏の虫刺されはどなたにも起こり得る身近なトラブルですが、正しい知識を持って落ち着いて対処すれば、ほとんどは重症化を防ぐことができます。まず虫の種類を知り、症状の特徴から対策や治療を選ぶことが大切です。

流水での洗浄や患部の冷却、市販薬を上手に活用することで、かゆみや腫れを最小限に。もし症状が強くなったり、原因不明の体調不良を感じたときは、迷わず医療機関に相談してください。予防対策を心掛けて、安心して夏の暮らしやアウトドアを楽しみましょう。

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