調剤薬局でも保険証の提示が必要な理由とは?
調剤薬局でも保険証の提出を求められます。保険証を確認される理由について今回は簡単にお答えします。
保険証とは?
日本では国民皆保険制度というものがあります。これは全ての国民が公的医療保険に加入することになっているものです。加入する保険は、以下の5つに分類されます。
(1) 国民健康保険(市町村) 自営業者、年金受給者など
(2) 健康保険(全国健康保険協会[協会けんぽ]、各種健康保険組合) 企業の従業者や日雇労働者など
(3) 共済組合(各種共済組合) 国家・地方公務員や私学教職員など
(4) 船員保険 船舶の船員など
(5) 後期高齢者医療制度(後期高齢者医療広域連合) 75歳以上の人および65歳~74歳で一定の障害の状態にある人
保険証を提示することで、お薬の調剤にも保険が適用されます。
薬局に保険証の提示が必要な理由とは?
保険対象内に認められた治療やお薬の調剤をした時に、予め定められた費用の実費以外の部分を請求することができます。その時に保険証の番号や記号などが正しい状態でない場合、請求が受理されなくなってしまいます。
そのため、請求が受理されなくなると、残りのお薬の代金を後から頂かなければなりません。月1回確認するのは、転職の際に保有している保険証が変わっていると、番号が変わっているからです。
保険証の提示義務については、健康保険法施行規則第54条で「当該保険薬局等から被保険者証の提出を求められたときは、当該処方箋及び被保険者証を提出しなければならない」と明記されています。そのため、薬局に行ったら忘れずに保険証を提示しましょう。
薬局に保険証を忘れた場合はどのようになるのか?
月に1回必ず保険証を確認します。その時に、保険証が確認できなかった時は、対応はさまざまです。全額自己負担をお願いするケースもあれば、処方箋の有効期限が発行日をいれて4日間なので、保険証を持ってきてもらう対応などもあります。
また、月1回保険証を提示すれば、その後の処方箋の受付は、保険証の提示は基本的に必要ありません。
オンライン服薬指導でも同様に保険証が必要
オンライン診療やオンライン服薬指導でも保険証が必要になります。登録制のアプリでは、月を跨いだ診療や服薬指導の時に、最新の保険証への更新を求められます。
クロンの場合
クロンでは、診療時に、保険証の画像の添付が求められます。必ず、最新の保険証の画像を使い、送信してください。保険証が正しくなければ、保険が適用されず、医療費が高額になりがちです。
参考 クロンの使い方(クロン公式)
クリニクスの場合
クリニクスでは、画像の最終更新日が表示されます。月を跨いだ診療や服薬指導を受ける場合、必ず更新をするようにしてください。保険証が正しくなければ、保険が適用されず、医療費が高額になりがちです。