頓服薬(とんぷくやく)とは?意味と注意点の解説
頓服薬とは、食後など決まった時間ではなく、発作時や症状のひどいときなどに飲むお薬のことを言います。読み方は、頓服(とんぷく)です。別の言い方では、頓用(とんよう)と呼ばれることもあります。頓服薬の特徴は、即効性のあるお薬が多く、その時の症状を緩和するために処方されています。
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頓服薬は1日何回飲むのか?
お薬によって、どの程度の間隔を開けて服用すれば良いのか、1日何回服用すれば良いのかは異なりますので、必ず薬剤師に服薬指導を受けてください。お薬名で検索すれば情報が検索されることが多いですが、他にお薬が処方されている場合は、相互作用が懸念されますので、必ず調剤してもらった薬局に確認してください。
市販薬を服用する場合は、ラベルに記載されている服用方法をお守りください。必要以上に服用する過剰摂取(オーバードーズ)は、重大な健康被害を及ぼすことがあります。症状は物質にもよりますが、「意識の混濁や昏睡」「呼吸の異常」「痙攣やけいれん」「吐き気や嘔吐」などが挙げられます。
頓服薬にはどのようなものがあるのか?
頓服には、解熱剤、鎮痛剤、下剤、睡眠剤、狭心症発作を抑える薬などがあります。ただし、頓服として処方箋が出されていないお薬や、特に医師からの指示がない時には、決められたタイミング(主に食前、食後)に服用するようにしましょう。
- 解熱鎮痛薬: 頭痛や発熱に用いられる。
- 抗ヒスタミン薬: アレルギー反応やかゆみを和らげるために使用される。
- 鎮咳去痰薬: 咳や痰を和らげるために用いられる。
- 抗不安薬: 緊張や不安を和らげるために用いられる。睡眠薬など。
- 消化器系薬: 胃痛や胃酸過多に対処するための薬。
- 下剤: 便秘の時に服用する。
残ったお薬は勝手に服用しても良いのか?
頓服薬は、症状の緩和のために処方されていることが多いため、症状が出ていない時も服用するものではありません。そのため、処方されたお薬が余ることもあります。
以前に処方してもらった残りのお薬をインターネットで検索すると、頓服として使えるお薬だったり、以前と同じ感覚で服用することがあると思います。しかし、勝手に服用することは、医師の診断がなく、以前の症状と異なる可能性がありますので、勝手に服用しないようにしてください。